猫の給水器は「やめた方がいい」って本当?後悔しない選び方と見極め方

水を飲む猫
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「うちの子はあまり水を飲まない」と心配で、給水器を調べ始めた飼い主さんは多いです。でも「やめた方がいい」「買ったのに飲んでくれない」という声も見かけて、購入ボタンを押せずにいませんか。

結論から言うと、猫の給水器はすべての猫に必須ではありません。向いている子には水分摂取の助けになりますが、合わない子もいます。大切なのは「うちの子に合うか」を見極めることです。

この記事では「やめた方がいい」と言われる理由を正直にお伝えしたうえで、後悔しない選び方と見極め方までまとめました。読み終えるころには、買うべきか・器の工夫で十分かを自分で判断できます。

この記事でわかること

  • 給水器が「やめた方がいい」と言われる5つの理由
  • うちの子に給水器が向いているかの見極め方
  • 後悔しない給水器の選び方5つのポイント
  • 買ったのに飲まないときの対処法
室内で器から水を飲む猫
目次

結論:猫の給水器は「全猫に必須」ではない|向き・不向きがある

はじめに結論をお伝えします。猫の給水器は、すべての猫に必要なものではありません。向いている子もいれば、向いていない子もいます。

理由は、流れる水で飲水量が増えるかどうかに個体差があるからです。「給水器にすれば必ずたくさん飲む」という保証はありません。

実際、流れる水が気になってよく飲むようになる子もいます。一方で、置いても無視する子や、モーター音を怖がって近づかない子もいます。

つまり大事なのは、商品を選ぶ前に「うちの子は給水器が向くタイプか」を見極めることです。次の章から、その判断材料を順番にお伝えします。

ざっくり結論

  • 水をよく飲まない・留守が多い・多頭飼い → 給水器が役立ちやすい
  • 神経質で音に敏感・こまめな掃除が苦手 → 器の工夫から始めるのが無難

そもそもなぜ給水器が注目される?水分不足と尿路トラブルの関係

そもそも、なぜ給水器がこれほど注目されるのでしょうか。理由は、猫の水分不足が病気に直結するからです。

猫はもともと乾燥地帯で暮らしていた動物で、水をあまり飲まない傾向があります。水分が足りないと尿が濃くなり、尿路結石や膀胱炎のリスクが高まります。

とくに注意したいのがオス猫です。オスは尿道が細く長いため、結石が詰まる「尿道閉塞」を起こしやすいといわれます。

水を欲しがる子猫

猫が1日に必要とする水分量は、体重1kgあたり約50mlが目安です。たとえば体重4kgの猫なら、1日およそ200mlになります。

尿路の病気は再発しやすく、食事療法や通院が続くこともあります。尿道閉塞で入院や処置が必要になると、費用が十数万円に及ぶこともあります。

こうした健康リスクを少しでも下げたい——その思いから、飲水量を増やす手段として給水器が選ばれています。

おしっこの回数や量の変化も、尿トラブルに気づく手がかりになります。気になる方は猫のトイレ回数の目安と異常サインもあわせてご覧ください。

「やめた方がいい」と言われる5つの理由(デメリットを正直に)

ここでは「やめた方がいい」と言われる理由を、5つに整理して正直にお伝えします。先に知っておけば、後悔を避けられます。

理由1:期待したほど水を飲まないことがある

もっとも多いのが、買ったのに飲んでくれないというケースです。流れる水を好むかどうかは、その子の性格しだいです。「給水器にすれば飲水量が必ず増える」とは限りません。

理由2:掃除・お手入れが思った以上に手間

給水器は清潔に保つために、定期的な分解洗浄が必要です。水換えは1〜2日に1回、全体の洗浄は週1回ほどが目安になります。夏場は雑菌が増えやすいため、水換えは毎日が理想です。

理由3:ヌメリや雑菌が出やすい

水が常に溜まっている給水器は、放っておくとヌメリが発生します。これは「バイオフィルム」と呼ばれる細菌のかたまりです。こまめに洗わないと、かえって不衛生になることもあります。

理由4:モーター音を怖がる子がいる

猫の聴覚は人よりずっと敏感です。静音設計をうたう製品でも、わずかなモーター音や振動を嫌がる子がいます。音を怖がると給水器に近づかず、かえって水を飲まなくなることもあります。

理由5:電気代・フィルター代と、故障・停電のリスク

循環式は電気で動くため、わずかですがランニングコストがかかります。電気代は月60円ほど、フィルターは数週間ごとの交換で月数百円ほどが目安です。また停電時は水が循環せず、故障に気づかないトラブルもあります。

このように弱点はあります。ただし、その多くは選び方と使い方で対策できます。次章で「うちの子に向くか」を見極めましょう。

それでも給水器が向いている猫・家庭は?【チェックリスト】

デメリットを踏まえても、給水器が役立つ猫や家庭はあります。下のチェックで、うちの子がどちらに近いかを確かめてみましょう。

給水器が向いている猫・家庭

  • 流れる水や蛇口の水に興味を示す
  • もともと水をあまり飲まない
  • 日中の留守が長く、水の鮮度が保ちにくい
  • 多頭飼いで水の減りが早い
  • 飼い主が週1回の掃除を続けられる

慎重に考えたい猫・家庭

  • 神経質で、生活音にすぐ反応する
  • 新しい物を警戒しやすい
  • こまめな掃除を続ける自信がない
  • すでに器の水をしっかり飲めている

向いている項目が多いなら、給水器を試す価値は十分にあります。逆に慎重側が多い場合は、まず器の工夫から始めるほうが後悔しにくいです。

後悔しない給水器の選び方5つのポイント

給水器を試すと決めたら、次は選び方です。後悔しないための5つのポイントをお伝えします。

流れる水を飲む猫

ポイント1:タイプで選ぶ(循環式かディスペンサー式か)

給水器は大きく2タイプに分かれます。

  • 循環式:モーターで水を循環させる。流れる水を好む子に向くが、電源と音が出る
  • ディスペンサー式:電源不要で水が自然に出る。静かだがろ過機能は弱め

音に敏感な子なら、電源のいらないディスペンサー式から試すと安心です。

ポイント2:静音性で選ぶ

循環式を選ぶなら、稼働音の小ささは重要です。目安として40dB以下、できれば25dB前後の静音モデルを選びましょう。

ポイント3:丸洗い・コードレスでお手入れのしやすさを選ぶ

掃除のしやすさは、長く続けられるかを決めます。パーツが分解しやすく、丸洗いできるものを選びましょう。ポンプがコードレスのタイプは、本体ごと水洗いしやすく手入れが楽です。

ポイント4:フィルターと素材で衛生面を選ぶ

循環式の多くは、ゴミや毛を取り除くフィルターを備えています。交換目安は2〜4週間に1回で、清潔を保つ要になります。本体の素材は、ヌメリの出にくい陶器やステンレス製がおすすめです。

ポイント5:容量で選ぶ

容量は、1頭なら1.5L程度が使いやすい目安です。多頭飼いの場合は、2L以上の大きめを選ぶと水切れを防げます。

この5つを押さえれば、「飲まない・掃除が大変」という失敗の多くは避けられます。

買ったのに飲まない…を防ぐコツと、器だけで飲ませる工夫

せっかく買ったのに飲んでくれない——これを防ぐコツがあります。あわせて、給水器を使わずに飲ませる方法もお伝えします。

金属の器から水を飲む黒猫

飲んでくれないときの対処法

  • 今までの器をすぐ片づけず、給水器と並べて置く
  • 静かで落ち着ける場所に設置する(トイレやフードのすぐ横は避ける)
  • 慣れるまで数日〜2週間ほど、あせらず様子を見る
  • 複数の部屋に水飲み場を増やす

猫は変化に慎重な動物です。いきなり給水器だけにせず、選択肢を残してあげると受け入れやすくなります。

給水器を使わず、器の工夫で飲ませる方法

給水器が合わなくても、水を飲ませる方法はあります。むしろ器の工夫だけで十分なケースも多いです。

  • ヒゲが当たらない、口の広い浅めの器に変える
  • 水飲み場を家の中に複数置く
  • 器を陶器やガラスに変えて、においを抑える
  • ウェットフードを取り入れて食事から水分をとる

器の素材や置き方を変えるだけで、飲む量が増える子もいます。給水器にこだわりすぎる必要はありません。さらに詳しい工夫は猫が水を飲まないときの簡単ケア10選でまとめています。夏場の水分補給は夏の暑さ対策と熱中症予防もあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 給水器の電気代はどのくらいですか?

循環式でも、電気代は月60円ほどです。フィルター代を含めても、月の維持費は数百円から1,000円程度に収まります。

Q2. 掃除はどのくらいの頻度で必要ですか?

水換えは1〜2日に1回、夏場は毎日が理想です。全体の分解洗浄は週1回、夏は3日に1度ほどを目安にしてください。フィルターは2〜4週間に1回交換します。

Q3. 水道水を入れても大丈夫ですか?

日本の水道水は軟水で、猫に与えても問題ありません。ミネラルの多い硬水は尿路結石につながりやすいため、避けるほうが安心です。

Q4. フィルターなしでも使えますか?

使えますが、汚れが水に混ざりやすくなります。フィルターを使わない場合は、水換えを1日1回以上に増やしてください。

Q5. ピンク色のヌメリが出ました。害はありますか?

ピンクのヌメリは「ロドトルラ」という酵母の一種で、基本的に猫や人に害はありません。ただし見た目や衛生面が気になるため、見つけたらよく洗って水換えの頻度を上げましょう。

まとめ

猫の給水器は「やめた方がいい」と一括りにされがちですが、本当は向き・不向きがあるだけです。大切なのは、流行や口コミではなく「うちの子に合うか」で判断することです。

最後に、後悔しないためのポイントを振り返ります。

  • 給水器は全猫に必須ではない。向き不向きを見極める
  • デメリットは掃除の手間・音・コスト。多くは選び方で対策できる
  • 選ぶときはタイプ・静音・お手入れ・衛生・容量の5点で
  • 飲まない子は器の工夫だけでも十分なことが多い

給水器はあくまで、愛猫に水を飲んでもらうための一つの手段です。うちの子に合う方法が見つかれば、尿路トラブルの予防にもつながります。今日からできる工夫で、大切な家族の健康を守ってあげましょう。

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