猫もストレスを感じるの？原因や楽しく解消する方法を解説

この記事では、猫がストレスを感じる代表的な原因や、自宅で実践できる解消方法についてまとめました。
猫のストレスについて詳しく知り、しっかり発散させてあげましょう！

意外？猫はストレスを感じやすい生き物

「自由気ままで、ストレスとは無関係」

そんな風にも思われる猫ですが、実はとても繊細でストレスを感じやすい生き物です。

猫はもともと野生下では群れずに生活していたので、一匹で危険から身を守るためには、小さなことでも警戒する必要がありました。

感覚器官も発達し、聴覚にいたっては人間の3倍以上もあると言われています。

そのため、私たち人間にとっては些細なことでも、猫にとっては落ち着かずストレスを感じることが多々あるのです。

【注意】猫がストレスを感じているときのサイン

ここでは、猫がストレスを感じているときに見せる行動の中で、分かりやすいものを紹介します。

次のような行動には注意しましょう。

トイレ以外の場所で粗相する

猫は住んでいる環境にストレスを感じると、トイレ以外の場所で粗相することがあります。

この行動は自分のにおいがするものを増やすことで、少しでも気分を落ち着かせようとする心理によるものです。

ただ、何らかの病気が原因になっている場合もあるので、粗相する前後の体調には気をつけてあげましょう。

イライラして攻撃的になる

飼い主にすぐ噛みつこうとしたり、一緒に住んでいる他の猫へやたらと怒るようになったりしたら、ストレスで攻撃的になっている可能性があります。

そんな時は無理に構わず、落ち着くまでそっとしてあげましょう。

多頭飼いの場合は、猫同士がお互いの気配を感じず休めるように、別の空間を用意してあげることが必要です。

何度も同じ部位を舐め続ける

猫はよく毛づくろいをする生き物ですが、体の同じ部位を執拗に舐めるようなら要注意です。

病院に連れて行っても皮膚炎などの病気が何も見つからないなら、ストレスによるものかもしれません。

私たち人間が、緊張や不安で落ち着かないときに手や髪を触るように、猫は嫌な気持ちになったときに毛づくろいをします。

ストレスが続くことで、お腹や前足を何度も何度も舐めて脱毛してしまうことも。

「もしかしてうちの子、ずっと同じところを舐めているかも？」そう思ったら、何か猫が嫌がる原因を見落としていないかチェックしましょう。

猫がストレスを感じる原因になるもの

猫は私たちが思うよりもずっと繊細なので、日常のさまざまなことがストレスの原因になります。

今回は特に気をつけるべきポイントを3つ、見ていきます。

大きな音

猫は聴覚が人間よりもずっと鋭いので、とにかく音に敏感です。

インターホンの音や洗濯機が回る音は、私たち人間にとっては生活の一部です。

しかし、猫にとってはうるさく感じたり落ち着かなかったりして、不快に思っている場合があります。

猫が嫌だと感じたときはその場を離れられるように、行動の範囲は広めに確保してあげると良いでしょう。

環境の変化

「猫は家につく」とも言われるほど、猫は同じ場所を好みます。

警戒心が強い生き物なので、本能的に環境が変わることを嫌がるためです。

引っ越しなどの大きな環境の変化だけでなく、トイレやごはん皿といった日用品の変化ですら、猫にとっては大ニュース。

やむを得ず猫の身の回りのアイテムを取り替える場合は、一気に全て新しくするのではなく、段階的にひとつずつ替えていきましょう。

飼い主に構ってもらえない

猫の完全室内飼いが推奨される現代では、飼い猫がお留守番でひとりぼっちになる時間が多くなっています。

遊んでくれたり、ご飯をくれたりする飼い主の存在が見えないことは、猫にとって不安に感じるのです。

仕事で留守にする時間が多い場合や、在宅でもなかなか猫に構えない場合は、猫がお留守番スペースをリラックスして過ごせるように整えてあげることが大切です。

猫のストレスを解消する方法

ここまで、猫がストレスを感じているサインやその原因について解説してきました。

次は、猫のストレスを解消する方法についてお伝えします。

自宅で簡単にできるので、ぜひ実践してみてください。

お気に入りの爪とぎを用意する

猫にとってガリガリと爪とぎをすることは、不安な気持ちを和らげる効果があります。

また、興奮状態になって走り回ったときに、勢いのまま爪とぎをすることで気分を鎮めている場合もあります。

そのため、猫がいるおうちでは爪とぎは必須アイテムです。

爪とぎには主に

• 麻
• 木材
• 段ボール
• カーペット

といった素材があり、設置する場所も床置きタイプや壁掛けタイプとさまざまです。

異なる種類の爪とぎをいくつか用意し、お気に入りを見つけてあげましょう。

高い位置に猫のスペースを作る

外敵に襲われにくいうえに、周囲を見渡せる高い位置は、警戒心が強い猫にとって絶好の落ち着く場所です。

他にも、高いところから見下ろすことで、自分が飼い主や他の猫より優位に立っていると感じて安心する効果もあります。

人間同士でも、自分より背の高いひとにじっと見下ろされると緊張するものです。

猫も同じなので、立ち上がった飼い主の目線よりも高い位置にスペースを作ることが理想です。

最も簡単な方法は、キャットタワーを買うこと。

商品によって高さも選べて、ハンモックや爪とぎなど猫が喜ぶ仕掛けがセットされているものも多くあります。

設置も簡単で、最初のストレス解消グッズとしておすすめです。

飼い主が猫と過ごす時間を増やす

大好きな飼い主の姿は、猫に安心感を与えるものです。

声をかけたり体を撫でたり構ってあげることも大事ですが、猫から見える範囲にいる時間を長くすることが、不安にさせない大きなポイント。

とはいえ、「大切な猫のためにも毎日仕事で出かけてる…」そんな方もいますよね。

そこで次の項目では、短時間で猫のストレスを発散するのに役立つおもちゃを紹介します。ぜひ参考にしてください。

かわいい！猫のストレス解消おもちゃと注目の表情

今回は身近に売っている安価なおもちゃの中から、猫の食いつきが良いものを2つ挙げます。

1日10分でもいいので、猫のストレスを楽しく発散させてあげてください。遊んでいるときの可愛い見どころも紹介します！

釣り竿型のおもちゃ

釣り竿の紐の先にネズミやトンボといった、つい猫が捕まえたくなる獲物のポイントがついたおもちゃです。

100円ショップやドラッグストアでも販売している店舗が多く、購入しやすいのもおすすめな点。

特に猫が食いつきやすいのは羽やテープなど、ヒラヒラしたものが一緒についているタイプです。

釣り竿型で遊ぶときのコツは、上手に糸をゆらして獲物に動きをつけること。

猫は動きにつられて夢中で追ううちに本気になるので、なんとか捕まえようと画策してきます。

とくに、わざわざ物陰に隠れて獲物を待ち構える姿は、まさに狩人。お尻をフリフリして狙いをすませる仕草も必見です。

動くと音が鳴るボール

ポイントは、音が鳴ること。中に鈴などが入っていて、触って動かすたびに音が鳴るものだと猫の食いつきが良いです。

サイズは猫が誤って飲み込んでしまわないような大きさを選びましょう。

猫が自分でボール遊びをしない場合は、ゆっくり猫の方へとボールを転がしてみてください。

ボールを捕まえようと、猫が反射で手を動かしやすくなります。

注目は、案外、猫が一発でピタッとボールを止めてしまったときです。

猫も「えっ？」という顔をしていることがあります。

時々しか見られない表情ですが、ボールを押さえたまま頭に「？」を浮かべてきょとんとする顔は、写真に収めたくなる可愛さです。

まとめ

猫は警戒心が強く、ストレスを感じやすい生き物です。

ストレスの原因はさまざまですが、代表的なものに

• 大きな音
• 環境の変化
• 飼い主に構ってもらえない

などが挙げられます。

お気に入りの爪とぎを用意する、高い位置に猫のスペースを作る、などの工夫をすることで猫がリラックスできる環境にしてあげましょう。

また、猫のストレス発散にはおもちゃを使って遊んであげることも効果的です。

毎日10分でもいいので、釣り竿型やボールなどのおもちゃを使い、楽しく可愛く猫のストレスを解消しましょう。

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