猫の老化対策：年齢別ケアと健康維持のための食事・運動・睡眠ガイド

2023年7月26日

いつまでも愛猫が元気でいてほしい、そう願うのは飼い主の共通の願い。

しかし、愛猫も我々と同様、年を重ねていくことで老化現象は避けられません。

しかし、適切なケアでそのプロセスは大きく遅らせることが可能です。

この記事では、猫の老化とその対策について詳しく解説します。

猫の老化は何歳から？

我々人間の年齢に換算すると、猫は約1歳で15歳の人間と同じ体力を持つとされています。

つまり、猫の7歳は人間でいうと40歳前後。

一般的に7歳〜10歳が中高年期、

猫の高齢期は11歳からとされています。

猫の老化の兆候には以下のようなものがあります。

これらは一見すると日常の小さな変化に過ぎないかもしれませんが、愛猫の健康状態をよく観察し、異常があればすぐに獣医師に相談しましょう。

猫の老化対策の一つとして、食事管理が挙げられます。

愛猫に適量のエネルギーを供給し、適度な体重を保つことが大切です。

おやつは愛猫のストレス解消に役立つ一方で、過度な摂取は肥満を引き起こし、健康に悪影響を及ぼします。

あくまでもおやつは”ご褒美”であることを忘れないようにしましょう。

高齢猫の栄養管理は非常に重要です。

年齢や体調に応じた適切な栄養バランスの食事を提供することで、病気の予防や健康維持に役立てます。

加齢により食欲が落ちることもあるため、シニアにさしかかってきたら、今まで以上に消化しやすく、栄養バランスの良いフードを選んであげることが大切です。

どんな栄養が必要かは、猫ちゃんの年齢や健康状態によっても異なります。

フードをかかりつけの獣医師と相談して選ぶのも良いでしょう。

私たち人間と同じように、猫にとっても睡眠の質は健康とアンチエイジングに重要な役割を果たします。

猫は人間よりも多くの時間を睡眠に費やします。

そのため、その質を確保することは、猫のストレスを減らし、体の健康を維持し、穏やかな老化を支えるために極めて重要と言えます。

睡眠の質を高めるために以下のポイントをおさえておきましょう。

狭くて、薄暗く静かな場所：猫は安心感を得るために、狭い場所を好みます。また、薄暗い環境はリラクゼーションを促進し、静かな場所は深い睡眠を支えます。
高くて寝心地の良いところ：猫は自然と高い場所を好みます。眠りの質を高めるためには、体を支える柔らかさとしっかりとした安定感が重要です。
猫にとって適温の場所：猫は温度に敏感で、人間よりも体温調節が困難です。そのため、適切な温度を保つことが必要です。夏は27℃前後、冬は23℃前後が適温とされています。

愛猫が自由に移動できる環境を整え、こうした条件を満たす睡眠スペースを提供することで、愛猫の健康維持とアンチエイジングに寄与します。

適度な運動は、猫の体力維持と筋肉の衰えを防ぐために重要です。

しかし、高齢になると一度に長時間の活動は難しくなるかもしれません。

そのため、日常の中で適度な運動を促す方法を考えましょう。

おもちゃで遊ぶ：猫の狩りの本能をくすぐるようなおもちゃは、猫の運動の良いきっかけになります。ただし、猫が無理なく遊べるように、適度な強さと速度で動かすことが重要です。
猫タワーの設置： 猫タワーやキャットウォークのような猫用の家具は、猫が自然に運動するのを助けます。高い位置にいることを好む猫にとって、猫タワーは登る楽しみも提供します。ただし、高さには十分注意をし、ステップを設けるなど高齢な猫にも無理のない高さに調整しましょう。
日常生活での運動： 食事の場所を少し離す、トイレの場所を2階に設置するなど、日常生活の中で自然と運動量を増やす工夫も有効です。

適度な運動は、体重の管理、関節の健康維持、さらには心の健康にも寄与します。

ただし、無理に運動させるとストレスになるので、猫のペースを尊重しながら運動を促すようにしましょう。